岡山県農林水産総合センター 森林研究所 林業技術研修棟

岡山県農林水産総合センター 森林研究所 林業技術研修棟

2021年10月21日

再生停止

岡山県北部勝央町に林業技術者育成研修の為、岡山県より設計監理を委託を受け建設した建築物です。

岡山県北部は全国的にも桧、杉の主要な産地であり、特に CLT に関して岡山県も一体となり都市木造の分野において積極的な取組を見せています。

このような背景を受け、当該建築物は岡山県の林政を所管する林政課より環境配慮型社会の実現を目指し、今後の林政事業活性化及び林業技術者人口増加の目的から設計を委託されました。

本計画にあたり主に林業実技研修を行う研修棟1、座学を中心とした研修を 行う研修棟 2 の 2 棟建の計画としています。

研修棟 1 は高天井、大スパン空間を必要とする為、住宅用製材を用いた平行弦トラスによる在来軸組工法により計画しています。

また、研修棟 2は施設利用者への啓発目的から CLT パネル工法により計画し、内部には可能な限り CLT を現しとした空間を計画しています。

研修棟 1、2 共に全て県産材を利用し木造の木肌によって内部空間の豊かさが感じられるよう、繊細に接合部、取り合い詳細を計画しています。

内部の見え掛かり部分には CLT パネル工法特有の接合金物を露出させない事で CLT のスケールを感じながらも上品さを感じさせる空間を目指しました。

また、エントランスには CLT の特性を活かし、大がかりな片持ち庇を設けることで、大らかなエントランス空間を実現しています。


建物名 岡山県農林水産総合センター 森林研究所  林業技術研修棟 建築主 岡山県
所在地 岡山県勝田郡勝央町植月地内 構造 木造(CLT+在来木造)
規模 地上1階 延床面積 553.47㎡
主要用途 研修施設