西大寺病院

西大寺病院

2016年12月29日

再生停止

コンセプト

現病院棟が建築後40年を経過し老朽化が進んでおり、一床あたりの病棟面積は40㎡と狭く、一部の病室は6㎡程度と現行医療法上の整備構造基準を満たしていない状況でした。
耐震上も新耐震基準以前の建物となっており、強い地震時には崩壊の危険性が懸念されておりました。これらを改善すべく医療機能の強化と患者アメニティーの向上を主に、新病院の建てえ整備を行いました。
岡山市東区の核となる地域の安全安心を守る病院として、災害拠点機能を有するヘリポート等の整備を行っている。
断らない救急医療をコンセプトとした機動性の高い施設と共に、夜間でも住民が安心して受信できるよう「まちの灯台」となる時計塔を設置している。
インディゴブルーをポイントカラーとした外観は、窯変した磁器質タイルにより時間帯によって様々な表情を創り出し、
シンボリックな時計塔と共に街に活気を与え、地域のランドマークとなっている。
街角ではサクラの保存、岡山産大窪石の採用等地域に愛される病院を目指しました。


建築主 医療法人社団盛全会 岡山西大寺病院 所在地 岡山市東区金岡東町1丁目
構造 S造 規模 地上7階
延床面積 10,922.99㎡ 主要用途 病院
受賞歴 平成28年度岡山市景観まちづくり賞

配置計画

わかりやすい大きなアプローチキャノピー
・敷地北側より車で雨に濡れずに乗降できる大きな庇
(キャノピー)を設置しました。

機能別アプローチの計画
・救急車、サービス車両のアプローチ動線は一般車両動線
と分離し、交錯のないスムーズな動線を確保しました。
・スタッフ・サービス出入口は一般患者と分離し、セキュ
リティーに配慮した出退管理ができるよう配慮しました。
・時間外出入口は正面出入口と兼用することで、患者にとって
わかりやすいものとし、インターフォンによりスタッフが
開場できるセキリュティに配慮した設備を配置しました。

災害対応に配慮した計画
・支障のない限り道路地盤面から1階床面を高く設定
(道路面+600mm)し、建物入口には防潮シート
(H=1.1m)を設置することで洪水災害などにも
配慮しました。

西大寺病院

西大寺病院

平面計画

わかりやすく明るい外来
・正面玄関横 北東側に外来ゾーンを配置し、北側の
穏やかな光の入る明るい環境づくりを行いました。
・外来中央には患者が一目でわかる受付を配置し、
各診察室へのスタッフ動線にも配慮しました。

救急動線を考慮した計画
・救急車専用アプローチを設け、一般利用者との
交錯のないスムーズな動線を確保しました。
・スタッフ動線に配慮し、救急処置、時間外外来
診察室1~4、放射線CTを近接配置しました。
・救急処置室から手術室や病室への搬送に配慮し、
1台のエレベーターを2方向出入口とすることで
スムーズな動線を確保しました。

一般患者と分離したサービス動線の確保
・敷地南側中央にスタッフ、サービス専用出入口を設置し、
患者動線の目に触れずに各部門に行けるよう配慮しました。